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1.08 ものすごい勢いで進んでしまうネギの収穫 [ファーマーの“一日一楽”日記]

別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、ファーマーに関するものは、このブログで再掲することにします。

 ネギ栽培しておられる農家のお客様、“今年のネギはススッと収穫できてしまう”と、おっしゃる。株分れも少なきゃ、太くもならないからである。家庭菜園をやっておられるお客様で、“今年のネギは皆、溶けてなくなってしまった”という方もある。
 当地では、4月に小さな苗を移植(仮伏せ)して、ある程度大きくなったネギを、梅雨明け後からお盆過ぎに再移植(本伏せ)して生育させ、霜が降りるようになってから収穫を始める。こうすると、甘くて柔らかいネギになるのである。
 昨夏の猛暑、早めに本伏せされた方は、ひどい熱射と旱魃で枯らしてしまった方もあろう。そうでなくてもかなりのダメージがあったに違いない。その猛暑が終わったら、今度は天候不順となり、日射不足と土の湿りすぎで根腐れし、溶けてしまったり、大幅な生育不足となる。
 11月は一転温暖な気候となり、晴れて暖かかったが、時すでに遅しである。晩秋にそうそう生長するものではない。12月に入っても暖かかったから、少しは生育しないかと淡い期待を持つも、それはどだい無理な話であった。
 そんなわけで、豊作であれば12月初めからどんどん収穫を始めるのだが、今季は1月になってから収穫を始めた。親類縁者に送ったり、初売りセールでお客様に差し上げたりするためである。
 うちで栽培しているのは総延長40m。自宅前と須賀前の畑で半分ずつ。どちらも生育が悪いが、特に須賀前が悪い。3、4日前と昨日であっという間に須賀前は掘り終わってしまった。明日には自宅前で1畝(数m)掘って初売りセールに備えねばならない。
 今年はなんという凶作か。ものすごい勢いで進んでしまうネギの収穫。
 と、ここまでは別立ての「腹たち日記」のほうが座りのいい日記となってしまったが、凶作がいいことも多々ある。
 第1に、スイスイ収穫が進み、ネギ掘り作業が実に楽なことである。
 第2に、お客様に“今年のネギは細くてクズみたいなものばかりですみません”と言うと、“薬味に使うには細い方がちょうどいいです”と言ってくださる。差し上げるネギは泥付きだから、庭の隅にでも植えておけばかなり長期間持ち、重宝するのである。
 第3に、作付け量が多いから、もし豊作だったら、“さて、どうしよう。誰に差し上げようか。”と悩まねばならないし、親類縁者に2回目の送付をせねばならない。これも手間がかかる。そうしたことから、出来がいいと豊作貧乏になってしまう。
 ここ3年、不作や凶作続きで、これがちょうどいい、といったところだ。
 でも、ここで百姓根性がふつふつと湧いてくる。
 実は、今季の作付けに当たり、苗も生育不足であったから、苗不足となり、それがために作付け株数も落ちた。よって、来季は苗不足とならないよう、秋の種蒔きを倍増してしまった。もし、来季の苗がスクスク育ち、そのなかの優良な苗で仮伏せし、さらにまた、そのなかの優良な苗を本伏せして、天候に恵まれたら大豊作となる。そうなったら、掘るのも大変、送るのも大変である。当店のお客様も減少傾向にあるから、さばききれない。春になったら畑で引き抜いてその場で処分、という事態に陥る。
 不作も困る、豊作も困る、ほどほどが一番。でも、これはお天道様次第。お天道さまに逆らってどうなるものでもなく、甘んじて受け入れるしかない。お天道様も、全滅させるような意地悪はなさらないから。
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